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お名前:野間 淳之先生(H24卒) |
所属施設:日本赤十字社和歌山医療センター |
まず初めに、令和2年度京都大学外科冬季研究会 若手医師による演題発表にて、
“銀賞”という名誉ある賞を頂きありがとうございます。
今回、私は『鼠径ヘルニアの手術教育』をテーマに発表させて頂きました。
日本赤十字社和歌山医療センターでは、TAPPを若手中心で導入した経緯があり、
現在では主な執刀学年は医師経験年数5年目前後(後期研修医)、指導は10年目前後が行っています。
絶対的な指導者がいない中で、導入や教育の課題に直面している施設は少なくないと思います。
当院も若手中心のチームではありますが、以下の点に配慮して取り組んでいます。
手術の安全な導入や教育については、本邦に腹腔鏡手術を導入した先人たちがお手本を示して下さっています。
キーワードは・・・
この2つを重要視し、施設内で心を揃えて”より研ぎ澄まされた型”を模索したいと考えています。
当院は、消化管・肝胆膵と分野別に分かれており、経験豊富な指導医がいます。
新しいチャレンジを応援してくださる風潮があり、日頃よりご指導を頂きながら物事を進めています。
手術で何より重視している点は “安全” です。
合併症を起こさないこと、その中で若手医師の可能性を最大限引き出せる診療を目指しています。
データを取り、自身で評価すること、また多くの方にご意見を頂くことを心掛けています。
今回の発表もその一環です。
今回の発表を通じて、京都大学外科交流センターの理念の最初に「外科医の育成」が掲げられている事を知りました。
確かに京都大学交流センターには”症例豊富な施設が多く、各分野のエキスパートの先生方がおられます。
そのため定期的な教育的指導を頂ける機会があり、若手にも発言の機会が与えられる、大変恵まれた環境にあると実感しています。
諸先輩方が築いて下さった環境への敬意と感謝の気持ちを持って、常に活力を示したいと考えています。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。