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お名前: 大西 竜平先生(2014卒) |
このたび、優秀和文論文賞という名誉ある賞を頂戴し、大変光栄に思います。
この成果は、大阪赤十字病院での勤務時に、多くの上司や同僚のご指導、ご協力をいただいたおかげで成し遂げることができました。
向上心に溢れた皆さんとともに切磋琢磨する日々は、大きな刺激となり、私自身の成長にもつながりました。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。
受賞対象となった論文では、胃排出路閉塞や胆管閉塞に対する治療として、腹腔鏡下ダブルバイパス術(胆嚢空腸吻合と胃空腸吻合)の有用性をレトロスペクティブに検討しました。
内視鏡ステント治療の成績向上により、外科的バイパスが避けられる傾向も見られますが、医療機器の技術進歩により、腹腔鏡下での手術が比較的安全に行えるようになり、長期的な再治療率の低さは大きなメリットと考えています。
また、本手技は腹腔鏡手術になれた外科医にとっては非常に簡便で、特にPSが良好で胆嚢管閉塞を伴わない症例では、有力な治療選択肢の一つとなる可能性があります。
「胆嚢と吻合なんでできるのか!?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、海外文献でも1990年代から報告がある吻合方法であり、ぜひ一読いただき、診療の参考にしていただければ幸いです。ご連絡いただければ参考のビデオなども共有させていただきます。
この受賞を励みに、これからも患者さんにとってより良い医療を提供できるよう努力を続けてまいります。
改めまして、支えてくださった皆様に深く感謝申し上げます。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。