外科治療の向上と優秀な 外科医 を育成する
一般社団法人京都大学外科交流センター
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令和6年度 京都大学外科冬季研究会 学術表彰 受賞:原田 渓先生

 

【略歴】

  • 2020:鹿児島大学医学部卒業
  • 2020:千葉西総合病院 研修医
  • 2022:小倉記念病院 外科 専攻医

お名前: 原田 渓先生(R02卒)

所属施設: 小倉記念病院

この度、令和六年度京都大学外科交流センター冬季研究会において、若手医師発表部門金賞および論文特別賞を拝受する運びとなり、誠に光栄に存じます。

ご支援を賜りました運営関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

受賞論文について

私は「低侵襲消化管手術における抗凝固療法の影響」をテーマに発表させていただきました。

本研究は、抗凝固療法を受ける患者様の手術に携わる我々にとって非常に貴重な結果を示しております。抗凝固療法の普及を考慮すると、このような患者様の手術は増加すると見込まれ、周術期管理の改善に寄与できればと考えています。

 

発表内容に関する論文は、『The effect of anticoagulation therapy on the surgical outcomes of minimally invasive major gastrointestinal surgery』として、『Surgical Endoscopy』誌に掲載となりました。

 

そして、昨年の令和五年度京都大学外科交流センター冬季研究会にて発表させていただきました。

「CK7-/20+の非典型的肝内胆管癌に対し、5度の低侵襲肝切除により長期腫瘍制御を得ている1例」に関する論文は、『Long-Term Oncological Control by Repeated Minimally Invasive Hepatectomy for Intrahepatic Cholangiocarcinoma Exhibiting Atypical Marker Expression of CK7-CK20+: A Case Report』として、『Cureus』誌に掲載となりました。

謝辞

発表および論文作成に取り組むにあたり、指導医である藤川貴久先生をはじめ、小倉記念病院の先生方より多大なるご指導とアドバイスをいただきました。

この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。

消化器外科医、外科医を志す若手が減少する状況において、今回の受賞が少しでも医学生や研修医の外科医療への関心を喚起し、さらなる外科医療の発展へとつながることを期待しています。

小倉記念病院は、手術指導や学術活動等あらゆる面において外科医としての成長を力強く後押ししてくださる先生方、そして素晴らしい環境があると私自身が感じております。

外科を進路の一つとして検討されている医学生や研修医の先生方に、ぜひ当院の病院見学にお越しいただき、その雰囲気を体感していただきたいと考えております。

この経験を今後の糧とし、さらなる向上を目指して研鑽を積んで参ります。

引き続きご指導とご助言を賜りますよう、どうぞよろしくお願い致します。