平素は京大学外科交流センターへのご支援に御礼申し上げます。
以下の日程で、症例検討と特別講演を含む「京都小児外科セミナー2022 年春~WEB セミナー ~ 」を開催いたします。
ご関心のある先生方は、ぜひ積極的にご参加ください。
WEB参加方法は、センター会員サイトまたは当センターまでお問い合わせ願います。
なお会員の先生方には、参加方法が記載された案内状をお届けいたします。
~休憩~
ヒルシュスプルング病(H 病)は腸管神経系(第二の脳とも呼ばれる)の発生異常に伴う、消化管蠕動運動障害を主体とした先天性疾患で、新生児期に難治性便秘で発症する。
病的無神経節腸管の外科的切除と周術期管理の進歩により、H 病の生命予後は著しく改善されたものの、長期的な腸管機能予後は依然として満足のいくものではなく新規治療法の開発が望まれている。
我々は、H 病に対する腸管神経幹細胞移植治療の可能性につき、H 病モデルマウスを用いた基礎実験を行ってきた。
本講演では腸管神経幹細胞の抽出と培養、およびマウス腸管への移植と術後の腸管機能評価についてお話し、将来的な臨床応用の可能性とそのために解決せねばならない課題について議論する。
1999 年東京慈恵会医科大学医学部卒業、聖路加国際病院にて初期研修、一般外科研修の後、2005 年慶應義塾
大学小児外科入局。
2007 年よりメルボルン大学医学部博士課程に進学。Heather Young 博士に師事し、腸管神経再生に関する研究に従事する。
2012 年より MGH 小児外科 Allan Goldstein 教授の研究室に在籍。同テーマの継続、発展に努めている。
現職は Assistant Professor in Surgery, Harvard Medical School。