外科治療の向上と優秀な 外科医 を育成する
一般社団法人京都大学外科交流センター
11:00~18:00(月〜金)

【開催報告】第2回 京都大学消化管外科 若手外科医向け臨床研究WEBセミナー

2023年5月20日、27日の2日間、京都大学外科交流センターに所属する後期研修医、
大学院進学前の修練医を対象に「後期研修医・若手外科医向け2日間webセミナー ~観察研究のイロハから実践まで~(略称:イロハ セミナー)を実施しました。

 

イロハ セミナーでは、自施設の過去に治療データを用いて、観察研究の学会発表ができるように・・・

  • 臨床研究デザイン
  • 生物統計
  • 文献検索方法
  • 抄録作成法

などの基礎から発表までの実践方法が、2日間のイロハ セミナーで説明されました。

当日 セミナー内容

2023年1月にも消化管外科教室では若手外科医を対象にした同様のセミナーを実施しました。
その際に得られたいくつかの課題を改善し、第2回目を実施しました。

 

参加募集を2023年5月に実施したところ、第1回目と同様に8名の定員を上回る応募をいただき、参加募集は数日で停止しました。

 

今回は、大学院生にも門戸を広げ、卒後4年目から11年目の計10名の若手外科医が参加し、
講師・ファシリテーター4名で以下のプロプラムを1日3時間ずつ、計6時間実施しました。

 

セミナーはZOOMを用いて実施し、近畿だけでなく関東に渡る施設から、忙しい若手外科医に移動の手間なく参加していただけました。

ポストコロナの一つの形になるものと思います。

 

卒後年数順に参加者を3つのグループに分け、同世代の外科医同士でグループワークをブレイクアウトルームで行いました。

Google Jamboardを用いて、胃癌や大腸癌患者を対象にした後ろ向き観察研究を各グループでディスカッションし、臨床研究を立案しました。

 

新型コロナの影響で同年代の外科医同士の交流が少なくなっている中、お互いに大きな刺激を与えることができたと思います。

最後は、各グループ毎に発表を行って、講師陣と参加者で改善点を話し合い、盛況の下に第2回目のセミナーを終了致しました。

1日目 プログラム

  • レクチャー1:臨床研究のデザイン
  • レクチャー2:文献検索の方法
  • グループワーク1:曖昧な臨床疑問を研究疑問に変換する

2日目 プログラム

  • レクチャー4:生物統計とソフトの使い方
  • グループワーク2:因果関係を歪ませる第3の因子を考える
  • 発表会
  • ミニレクチャー 抄録の書き方

WEBセミナー 開催後のアンケート

9名からアンケートの回答をいただきました。

アンケート結果の一部を転載致します。

イロハ セミナー満足度

イロハ セミナーでの学び

イロハ セミナー難易度を教えてください。

イロハ セミナー参加者からのコメント

  • 臨床にいるタイミングで、今回のような基礎的な学習の機会を与えていただき本当にありがとうございました。今後の自己学習にも励みになりました。
  • 初歩的な所から、最後はディスカッションで実際に使う事でとてもためになりました。
  • 大変勉強になりました。2日間とも3時間という時間を感じないくらい充実しており、楽しみにしておりました。錦織先生、藤田先生、藤井先生、所先生休日にも関わらずこのような機会をつくっていただきありがとうございました。

イロハ セミナー講師・ファシリテーター陣からのコメント

  • 先日開催された臨床研究イロハセミナーにご参加いただき、ありがとうございました。
    若手外科医の先生方の活発なディスカッションもあり、私自身も学びの多い時間を過ごすことができました。
    このセミナーを通じて、皆さまの研究に関する知識と熱意がさらに高まったことを願っています。
    また、講師としてセミナーに参加する機会を与えていただき感謝しています。
    今後もこのような若手外科医の学びの場を盛り上げていければと思います。
  • 京都大学消化管外科 助教 藤田悠介
  • 2日間お疲れ様でした。今回のセミナーで感じたのは、現在患者さんと実際に接している先生方から出る臨床疑問がとても新鮮で切実だという事です。
    実臨床にいるからこそ生じる疑問はたくさんあり、そしてそれこそが患者さんにとった大事なんだと思います。
    皆様が普段から持っている臨床疑問を解決できるような研究を作れればと思います。
  • 京都大学消化管外科 大学院 所 為然
  • 1日目しか参加できませんでしたが、皆さんとPECOの議論を楽しく有意義にすることができました。
    PECOを正しく決めるために、迷ったらClinical Questionに立ち返ることが重要だと思います。
    これからも臨床研究を盛り上げていきましょう!!
  • 京都大学消化管外科 大学院 藤井祐介

イロハ セミナーへのお問合せ

京都大学消化管外科では若手の先生方が臨床・研究でより一層活躍できるようにさまざまな活動を行っておりますので、HPをご参照ください。

https://gisurg.kuhp.kyoto-u.ac.jp/info/admission/education/

本セミナーについて質問がある先生方や、今後企画して欲しい内容があれば、当センターまでお問い合わせください。