順位 | 演者名 | 所属施設名 | 演題名 |
1 | 吉田 真也先生(H23卒) | 大阪赤十字病院 | 腹腔鏡下幽門側胃切除術(6番郭清) |
2 | 平田 渉先生(H19卒) | 大津赤十字病院 | 腹腔鏡下横行結腸切除術~間膜の基部を意識したCME~ |
3 | 中尾 海先生(H31卒) | 神戸市立医療センター中央市民病院 | 腹腔鏡下およびロボット支援下S状結腸切除術で意識していること |
この度は「第2位」のご評価を頂き大変ありがたく思っております。
本症例は、BMI29という肥満患者でさらに抗血小板剤の内服を継続した状態での手術という高リスク症例であり、かつ、右結腸動脈の走行から従来の手順での手技や視野展開がままならない状況が生じる難症例でした。
術後の当科のディスカッションでも様々な意見が出て非常に勉強になった症例です。
今回、本症例をプレゼンテーションするにあたり、動画編集をすることで自身の手技の貴重な振り返りとなりました。
また、発表当日は、審査員の先生方や会場の先生方から、改善点や難症例に対するアプローチ法など貴重で多様なご意見をいただくことができました。
このような機会をいただいたことで、自身の未熟さを痛感しつつも、今後へのモチベーションの向上へ繋がりました。
ご指摘いただいた点や自身で振り返った問題点などの改善に取り組み、患者さんにより良い医療を届けられるようこれからも精進して参りたいと思います。
今後とも、ご指導の程よろしくお願いいたします。
この度は大変貴重な発表の機会を頂きましたこと、心より感謝申し上げます。
現在、ロボット手術の執刀要件が緩和され、私たち若手外科医にもロボット手術を執刀する機会が増えてきています。
この状況を幸運に感じる一方で、腹腔鏡手術とロボット手術の執刀機会の分散に悩む日々を過ごしております。
「腹腔鏡手術とロボット手術、どちらに重きを置くべきか」という問いは、これからの若手外科医にとって避けて通れないテーマだと考えています。私は正直なところ「どちらも極めたい」というのが本音です。
このような状況下で効率的に技術習得を進めるために、私は“シームレス化”というコンセプトをキーワードに日々の手術準備、執刀、復習に取り組んでおります。
腹腔鏡手術の執刀経験をロボット手術に活かし、またロボット手術の執刀経験を腹腔鏡手術に還元する。
さらに、助手の経験が執刀技術向上に寄与するような双方向的な学びを意識し、腹腔鏡手術とロボット手術、執刀と助手の間でのシームレス化を目指しております。
今回、自身が意識していることを言語化して発表することで、多くのご指摘やフィードバックをいただきました。
特に、コンセプトの整合性や具体的な課題点を明確にする重要性を学ぶことができ、大変有意義な機会となりました。
完全なシームレス化は難しいかもしれませんが、自身が納得できるレベルまでこのコンセプトを昇華させるべく、今後も邁進してまいります。
最後に、この機会をくださった貝原部長、大嶋先生をはじめとする指導医の皆様、日々切磋琢磨している同僚の皆様に深く感謝申し上げます。