外科治療の向上と優秀な 外科医 を育成する
一般社団法人京都大学外科交流センター
11:00~18:00(月〜金)

第37回 京都臨床外科セミナー 入賞者報告~日々の新たなアプローチへ取り組む~

 

日本外科学会外科専門医
日本消化器外科学会専門医・消化器がん外科治療認定医
日本腹部救急医学会認定医
ダヴィンチサージカルシステム術者資格認定
麻酔科標榜医
緩和ケア研修会修了

お名前: 穐山 竣先生(H30卒)

所属施設: 大阪赤十字病院:2025年4月時点

この度は、第37回京都臨床外科セミナーでの発表機会を頂戴し、誠にありがとうございました。

 

若手外科医がロボット手術のコンソールに携わる機会が増えてきている中で、手術指導を受ける一人の若手外科医の立場として、私の経験や心がけている点が先生方のご参考になればと思い発表させていただきました。

 

腹腔鏡とロボット手術の大きな違いとして、“術野展開” における術者の割合がより大きいことだと感じております。

 

当日の発表内容

RDG・6番郭清の手術動画を通して、 “両手をフリー” にするという術野展開の工夫・コンセプトを発表いたしました。

 

リトラクションアーム・助手鉗子・ガーゼなどを用いて、メルクマールとなる臓器を常に確認できるようにすることで解剖誤認を防ぎ、フリーな両手で細かな手術操作をすることで円滑な手術ができるのではないかと考え、日々取り組んでおります。

 

また、発表の後半ではRDGの再建方法としてのダブルトラクト再建を提示させていただきました。

デルタ吻合を応用した十二指腸-挙上空腸吻合など、病状に応じた新たなアプローチについても積極的に取り組んでまいります。

謝辞

たくさんの先生方から頂きましたコメント・ご指導を通して、鉗子の角度や把持する部位・解剖の認識などまだまだ沢山の改善点があることを痛感いたしました。

 

第1位というご評価を頂き大変光栄であり、身に余る思いでございます。

今後とも一層精進してまいりますので、引き続きのご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。