外科治療の向上と優秀な 外科医 を育成する
一般社団法人京都大学外科交流センター
11:00~18:00(月〜金)

第35回京都臨床外科セミナー

開催日時
2024年04月06日(土)13:30~16:30
開催場所
TKPガーデンシティ京都タワーホテル 7F橘
参加人
133名
当日プログラム
PDFプログラム
詳細

当日の様子

入賞者コメント

順位 演者名 所属施設名 演題名
1 冨田大輔太先生 虎の門病院 直腸癌術後左側方領域リンパ節再発に対する腹腔鏡下左側方リンパ節郭清+内腸骨動脈・左下腹神経合併切除
2 西川 裕太先生 京都市立病院 ロボット支援下幽門側胃切除
3 花畑 佑輔先生 兵庫県立尼崎総合医療センター 初めてのロボット手術 RDG D2郭清

虎の門病院 冨田大輔太先生:2018卒

この度は貴重な第35回京都臨床外科セミナーでの発表機会をいただき、誠にありがとうございました。

当日は他施設の先生方から、主に郭清範囲、安全性の確保に関してコメントいただきました。

これらを参考にし、チャレンジングな症例であっても、より根治性の高い安全な手術を目指して行きたいと思っております。

根治性の高い安全な手術を目指して

今回他施設の方々の発表をお聞きして、手術操作に関する事柄の言語化能力に驚嘆しました。

私自身は、なんとなくの感覚に頼っている部分も多かったので、今後の課題である後輩指導のために、さらに突き詰めて解剖理解、そしてその言語化をテーマに精進していきたいと思います。

日々の努力としては、手術ビデオを振り返るのに加えて、個々の症例に対してどのようなアプローチが適切か、術前の段階での検討を大事にしています。

また自分の担当症例に限らず、合併症症例や再発症例に対して、術中操作のどこに改善の余地があったのかという点を重点的に意識しています。

今後も今回のセミナーでご指摘いただいた点に留意して、より一層精進していく所存です。

ありがとうございました。

京都市立病院 西川裕太先生:2018卒

この度は貴重な発表の機会を与えて頂き誠にありがとうございました。

機会に恵まれ、卒後6年目という早い段階でロボット支援下胃切除術を経験させて頂きました。

今後益々若手外科医がロボット支援下胃切除術を行なう機会が増えることが予想される中で、少しでも自分の経験がそういった方々の参考になればと考え、6番リンパ節郭清の手術手技についてのビデオ発表をさせて頂きました。

発表当日は、昨今学会や研究会でも話題となっている6番リンパ節郭清時の「腸間膜化」の概念について直接指導を頂きました。

また、他の発表でも6番リンパ節郭清が取り上げられており、会を通して6番リンパ節郭清について深く学ぶ貴重な機会となりました。

ここまで低侵襲胃切除術が普及した今でも、度々議論にあがる6番郭清の奥深さを痛感することとなりました。

良き指導者に恵まれ、2023年9月にロボット術者資格を取得してから上部下部ともに集中的に術者を経験させて頂いております。

このような機会を与えて下さる指導医に感謝しながら、「手術手技の言語化」「お手本ビデオによる徹底的な予習」「自分の手術手技の振り返り」の3つのサイクルを繰り返し、今後も手術手技の向上に努めたいと考えております。

今後ともご指導の程何卒宜しくお願い申し上げます。